ケアプラン:社会的交流・意欲向上のポイント
生活の中で社会的つながりがなくなってしまうと、健康面・精神面での状態低下が予想されます。本人の気質に配慮しながらアセスメントを行い必要な社会的交流の場の提供を行うことで生活にメリハリが生まれ意欲向上にも繋がっていきます。
利用者のニーズと目標の明確化
利用者の希望や興味を理解する:利用者がどのような活動や交流を望んでいるのか、何に興味を持っているのかを聞き取ります。
具体的な目標を設定する:例えば、「月に一度は地域のサロンに参加する」や「週に一度は友人と電話で話す」など、具体的で達成可能な目標を設定します。
社会的交流の機会を提供する
地域のリソスを活用する:地域のサロン、クラブ活動、ボランティアグルプなど、社会的交流が図れる場所や機会を紹介します。
オンライン交流のサポート:オンラインでの交流が可能であれば、利用者が使いやすいツルの導入や使い方のサポートを行います。
継続的なサポートとフォロアップ
定期的な見直しと評価:プランの進捗状況を定期的に確認し、必要に応じて調整を行います。
フィドバックの収集:利用者からのフィドバックを基に、プランの改善を図ります。
利用者の能力に合わせた活動の提供
身体的・精神的状態を考慮する:利用者の体力や健康状態に応じて無理のない活動を提案します。
興味関心を引き出す:利用者が興味を持っていることを尊重し、それに基づいた活動を提案します。
家族や友人の協力を得る
家族の理解と協力を求める:家族に対しても、利用者の社会的交流の重要性を説明し、協力を依頼します。
友人や知人との連携:既存の友人や知人との交流を促進するためのサポートを行います。
リハビリ・文化的・趣味的活動の提供
健康増進の場の提供:自身の健康の為、活動を提案していきます。
趣味活動の推奨:利用者の趣味や関心に基づいた活動(例:手芸、音楽、読書など)を提案し、参加を促します。
文化的イベントの紹介:地域で開催される文化イベントや講演会などに参加する機会を提供します。
. 自立性と自主性の尊重
利用者の自主性を尊重:活動の選択や計画において、利用者の自主性を尊重し、自己決定を促します。
自立した生活のサポート:自立心を高めるために、自分でできることは自分で行うように支援します。
ケアプラン文例:社会的交流・意欲向上
生活全般の解決すべき課題(ニーズ) | 長期目標 | 短期目標 | サービス内容 |
---|---|---|---|
デイサービスで皆と食事をしたりするのも良いかなと思う。 | デイサービス利用により心身状態が把握でき生活リズムができる。 | 安心して外出できる。他者との交流が図れる。 | レクや制作・他者との交流により、日中の活動量を増やす。 (食事や排泄、移動の見守りなど)*季節行事の際は臨時での利用を行なう。 |
デイサービスの利用で規則正しい活気ある生活を送りたい。 | 規則正しい生活が送れる。 | 定期的に外出し活動量をあげる決められた服薬ができる。 | デイ利用中レクリエーションや制作・他者との交流により、日中の活動量を増やす。集団生活の中で安全に過ごせる時間を作る。デイサービスで確実に服薬できる環境を作る |
デイサービス等利用し、自宅で閉じこおりの生活を防いで社会交流をし、認知症状の進行を防ぎたい。 | デイサービスを休むことなく利用し社会的交流の増加を図る。 | デイサービスの送迎で通う事ができる。他の利用者の方とお話し、楽しく過ごす事ができる。 | ・食事・入浴(見守り・声かけ)・レクリエーションを通じてデイサービスのスタッフや利用者と交流する。・服薬促し、体調確認 |
デイに行く日の朝は迎えに来て欲しくない。一日寝ていたいと思う事もある。でも行けば楽しい。 | 気分転換を図る | 外に出て人と話す事で気晴らしできる。 | デイサービスを活用し規則正しくメリハリのある1日を過ごして頂く。 自身で規則正しい生活週間を身に着けてもらう。 |
外に出て色んな人と喋つたり楽しく過ごしたい。 | 楽しみを持って生活する。 | 他者との交流を図る。 | 友人がデイサービスに通っており、友人と定期的に話をすることで楽しく過ごしてもらう。 |
外出する機会を持ち、認知症の進行や身体機能の低下を防ぎたい | 人と触れ合いながら楽しい生活を送り認知症状の進行を予防したい | 認知症の進行を防ぎ穏やかに過ごす | デイサービスを利用し社会的交流の増加を図る。 |
外出の機会を増やし、社会交流を図りたい。 | デイケアでのレク等に取り組み、他の利用者さんやスタッフとの交流を図ることができる | デイケアに定期的に通うことができる。 | ・デイケアで制作やレクレーションに参加。・スタッフや他利用者さんとの交流 |
好きなカラオケをしたりゲームをしたり楽しい時間を過ごせるようにしたい。 | 楽しみを持ち生活する。 | カラオケやレクリエーションに参加する。 | 定期的な外出の機会を持ち、カラオケ・手芸活動など他者との交流により楽しい時間を過ごす。 |
自宅では1日中寝たり起きたりの生活となっており自室に閉じこもりがちになっている規則正しく活気ある生活を送って欲しい。退屈な時間ではなく忙しく過ごしたい。 | 定期的に通所サービスを利用しか顔見知りの関係を築く | 他者との交流をはかり社会的交流時間の増加を図る。 | デイサービスにてカラオケに参加し趣味活動を通じて社会的交流の増加を図って行く。 |
自分で出来ることが増えるよう機能訓練や支援を受けながら楽しく過ごしたい。 | 活動量を増やしメリハリのある生活を送る。 | 定期的な外出で楽しみを作る。 | デイサービスで音楽活動を行い社会的交流の増加を図って行く。 |
社会的交流を図りながら在宅生活を送る。 | つながりのある生活が維持できて閉じこおりを防止する。 | 社会的交流を図る | 定期的に通所介護を利用し社会的交流を図る |
社会的交流を続け楽しみを持って生活したい。 | 外出の機会を確保し、活動量や意欲を保つ。 | 他者との交流ができ、気分転換が行える。 | ・デイケアを利用し他者との交流を図る。 ・レクリェーションや集団体操への参加を促す。 |
杖なして歩けるよ引こなりたい。 | 定期的な外出の機会が持て、活動量の低下を防ぐ。 | 家の周りを散歩する。 | 本人に合った歩行器をレンタルし、定期的に散歩を安全に行って頂く。 |
色んな人と話をしたい。 | 他者との交流の場があり話す機会を増やす。 | 通所サービスを休まず利用する。 | 定期的な外出の機会を持ち、他者との交流を図る。 |
他者との交流を図りたい。 | 日常生活の活性化を図ることができる | 知り合いのいてるデイを利用し会話を楽しむ。 | 知り合いとの会話・他者との交流、集団体操などに参加し日常生活の活性化を図る。 |
他者との交流を図り閉じこおりを防止したい。 | 認知症状が悪化せず心身共に健康的な生活が継続できる。 | 他者との交流の機会が増えて、生活空間が拡大する。 | 通所サービス利用による生活空間の拡大及び他者との交流、レクリエーション等への参加。 |
通所サービスを利用し、運動や他者との交流を定期的に行い、健康な身体を維持したい。 | 通所サービスの利用を通じて、他者との交流が定期的に行なえ、刺激のある生活を送る事ができる。 | デイサービスを定期的に利用できる | ・食事・レクリエーションを通じてデイサービスのスタッフや利用者と交流する。・体調の観察 |
通所リハを楽しく利用できている。 これからち通所リハの利用で楽しく社会参加を行っていきたい。 | 社会参加が行える | 定期的な外出が行える。 | ①本人の外出する意欲が保てる様に支援する ②レクリエーション等に参加し、トラブル無く、他者との交流が図れるよう支援する。 |
通所介護の利用で外出の機会が作れてる。通所介護を利用して、閉じこもり予防を図り、社会参加を行いたい。 | 閉じこもり予防を図り、社会参加が行える。 | 定期的に外出し顔見知りの関係を築くことができる。 | ①外出の意欲が保てるように支援する。 ②トラブル無く他者との交流が図れるよ引こ支援する。 |
定期的なデイケアの利用により社会交流したい。 | 他者との関わりを続け、言語能力を維持、改善する。 | デイケア利用時、職員や利用者との会話を楽しむ | デイケアでの制作や活動を通して会話を促し社会交流を図る。 |
定期的なデイケア利用や、ヘルパーの利用で社会交流したい。 | 他者との関わりを続け、言語能力を維持する。 | 交流の機会が持て、気分転換が行える。 | ・デイケアでの活動を通して会話を促し、社会交流を図る。・ヘルパーの利用時に挨拶や会話をし、発語の機会をつくる。 |
定期的に外出し、時々は気分転換したい。 自宅から出る機会をつくって時々は誰かと話をしたい。 | デイサービスの利用で単調な生活にメリハリをつけ、健康に生活する。 | デイサービスを利用し、気分転換を図る。運動をして元気に過ごす。 | ・食事・入浴・レクリエーションを通じてデイサービスのスタッフや利用者と交流する。・体調の観察 |
デイケアの利用で規則正しい活気ある生活を送り、自分で外出できる歩行能力を身に着けてたい。 | 近所の病院に自分の足で通院することができる。 | 家の周りを歩いて散歩できるよ引こなる。 | ・体操や機械の利用により筋力の維持・向上を図る・専門職によるリハビリ(通所リハマネジメント加算) ・集団体操やレクにより他者との交流を図る |
定期的に出かけることで生活にハリを作りたい。 | スムーズにデイに行く事ができる。 | リハビリが継続でき身体機能が改善する。 | レクや制作・他者との交流により、日中座位で過ごす時間を持つ体操や機械の利用により筋力の維持・向上を図る(個別機能訓練加算) |
同年代の人と話をするのが楽しみになっている。 | 楽しみができる。 | 他者との交流を図れる。 | 他者との交流により、日中の活動量を増やす。 |
日中独居であるためデイサービスの利用で他者との交流を図り活気ある生活を送る事で疾患の悪化も防ぎたい。 | 集団活動の中で役割をもち過ごすことができる。 | 楽しく過ごせる時間を作る。 | 集団体操やレクリエーションの参加で他者との交流を図ります。 |
入院中、リハビリを行なっておりましたが退院後もリハビリを続け動作を安定させたい。 | 定期的な外出の機会を作る。 | 活気ある生活を送れる。 | デイケアを利用し安全に移動できる歩行能力を維持していく。 自身で活動・自主トレを行うことで活気ある生活を維持していく。 |
認知症状も進行しているため介護負担が大きくならないよう介護保険サービスを利用しながら安心して過ごしていきたい。 | 認知症遅延し自宅での生活が継続できる。 | 楽しく過ごす事ができる。 | 体調に応じてベッドで休む事もできレクリエーションの参加や他者との交流を図る事で活動量を増やす |
認知症状も進行しているため色んな方と過ごし話をする機会を作りたい | 楽しみを持つ。 | 気分転換できる。 | 定期的な外出の機会を持ち、レクや制作、他者との交流により楽しい時間を過ごす。 |
脳梗塞の後遺症で麻痺(例:左麻痺等)であり現在、装具着用し杖歩行となっているが歩行不安定であり リハビリを続けたい | 残存機能を活用して活動を行うことができる。 | 自身でできる余暇活動に参加し体を動かしていく。 | レクレーションや制作に参加し他者との交流を図る。 |
歩けなくなるのは困るので運動しなければと思っている。 | 馴染みの場所で楽しく過ごせる。 | 他者と共に活動を行っていく。 | レクや制作・他者との交流により、日中の活動量を増やす |
日常生活動作の低下により外出することが無くなっている。送迎サービスある支援を受け運動や交流を図りたい。 | 定期的な外出ができ、生活リズムが整う事で、心身の活性化を図ることができる。 | 運動や他者との交流が定期的に行なえ、刺激のある生活を送る事ができる。 | ・送迎援助を行い、安全に外出できる機会を確保する。・スタッフの橋渡しにより他者との交流やレクリエーションの参加・意欲的に過ごせるような声かけ・リハビリヘの導入。・服薬(貼り薬)・飲み薬の確認。 |