介護老人保健施設(老健)ってなに?
介護老人保健施設とは、要介護者であって、主としてその心身の機能の維持回復を図り、居宅における生活を営むことができるようにするための支援が必要である者に対し、施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことを目的とする施設。(介護保険法第8条第28項)
(基本方針)
第一条の二 介護老人保健施設は、施設サービス計画に基づいて、看護、医学的管理の下における介護及び機能訓練その他必要な医療並びに日常生活上の世話を行うことにより、入所者がその有する能力に応じ自立した日常生活を営むことができるようにすることとともに、その者の居宅における生活への復帰を目指すものでなければならない。
(介護老人保健施設の人員、施設及び設備並びに運営に関する基準(平成11年厚生省令第40号))
○在宅復帰、在宅療養支援のための地域拠点となる施設
○リハビリテーションを提供する機能維持・改善の役割を担う施設

老人保健施設の対象者
介護保険認定を受けている方で要介護1~5の認定を受けている方が対象になります。
老人保健施設(老健)の費用
老健費用計算方法
①施設介護サービス費+②居住費+③食費+④日常生活費+⑤加算
老人保健施設の費用相場は、多床室従来型で12万円 ユニット型や個室利用(特別居室料利用)で26.5万程度費用設定が必要だと考えております。
※介護度・居室タイプで費用の違いがあります。また、介護負担限度額証の申請等を行う事で経済的な負担を軽減できる場合もあります。
①老人保健施設 介護サービス費用(1割負担の場合)
老人保健施設 多床室 費用
介護老人保健施設 施設入所 <通常型・多床室>
要介護 | 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 |
1日 | 775単位 | 823単位 | 884単位 | 935単位 | 989単位 |
30日 | 23250円 | 24690円 | 26520円 | 28050円 | 29670円 |
※1単位 10円で計算 地域によって地域加算が異なります。
介護老人保健施設 施設入所 <在宅強化型・多床室>
要介護 | 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 |
1日 | 822単位 | 896単位 | 959単位 | 1015単位 | 1070単位 |
30日 | 24660円 | 26880円 | 26880円 | 30450円 | 32100円 |
※1単位 10円で計算 地域によって地域加算が異なります。
老人保健施設 従来型個室 費用
介護老人保健施設 施設入所 <通常型・従来型個室>
要介護 | 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 |
1日 | 701単位 | 746単位 | 808単位 | 860単位 | 911単位 |
30日 | 21030円 | 22380円 | 24240円 | 25800円 | 27330円 |
※1単位 10円で計算 地域によって地域加算が異なります。
介護老人保健施設 施設入所 <在宅強化型・従来型個室>
要介護 | 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 |
1日 | 742単位 | 814単位 | 876単位 | 932単位 | 988単位 |
30日 | 22260円 | 24420円 | 26280円 | 27960円 | 29640円 |
※1単位 10円で計算 地域によって地域加算が異なります。
老人保健施設 ユニット型 費用
介護老人保健施設 施設入所 <通常型・ユニット型>
要介護 | 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 |
1日 | 781単位 | 826単位 | 888単位 | 941単位 | 993単位 |
30日 | 23430円 | 24780円 | 26640円 | 28230円 | 29790円 |
※1単位 10円で計算 地域によって地域加算が異なります。
介護老人保健施設 施設入所 <在宅強化型・ユニット型>
要介護 | 要介護1 | 要介護2 | 要介護3 | 要介護4 | 要介護5 |
1日 | 826単位 | 900単位 | 962単位 | 1019単位 | 1074単位 |
30日 | 24780円 | 27000円 | 28860円 | 30570円 | 32220円 |
※1単位 10円で計算 地域によって地域加算が異なります。
※上記の単位数は医療系介護報酬改定早見表(2019 年 10 月)参照に設定しております。
個室やユニット型には特別室料が設定されている。
施設によって特別室料設定があり月額料が違いますが9~20万程度で設定されております。
②.③居住費・食費月額表
負担限度額認定証を申請されていれば段階によって居住費・食費の負担が軽減されます。入所前には申請を行ておくのがベストです。
基準費用額(日額(月額)) | 負担限度額 (日額(月額)) | |||||
第4段階 | 第1段階 | 第2段階 | 第3段階 | |||
食費 | 1392円(4.2万円) | 300円(0.9万円) | 390(1.2万円) | 650円(2.0万円) | ||
居住費
| 多床室 | 特養等 | 855円(2.6万円) | 0円 ( 0万円) | 370円(1.1万円) | 370円(1.1万円) |
老健・療養、医療院等 | 377円(1.1万円) | 0円( 0万円) | 370円(1.1万円) | 370円(1.1万円) | ||
従来型 | 特養等 | 1,171円(3.6万円) | 320円(1.0万円) |
420円(1.3万円) | 820円(2.5万円) | |
老健・療養、医療院等 | 1,668円(5.1万円) | 490円(1.5万円) | 490円(1.5万円) | 1,310円(4.0万円) | ||
ユニット型個室的多床室 | 1,668円(5.1万円) | 490円(1.5万円) | 490円(1.5万円) | 1,310円(4.0万円) | ||
ユニット型個室 | 2,006円(6.1万円) | 820円(2.5万円) | 820円(2.5万円) | 1,310円(4.0万円) |
※厚労省2019年度介護報酬改定についてより参照。月額については、一月を30.4日として計算
④日常生活費
日常生活費は通信費(携帯)や散髪代・新聞や嗜好品の購入など個人によって違います。おむつ代などはサービス料に含まれております。
⑤老人保健施設の加算
老人保健施設は、職員の体制や医療処置・ターミナルの対応など入居者の状態によって加算が追加されます。
老人保健施設(老健)の特徴
・病院と自宅の中間施設である。 ・在宅復帰を目指してケアを行ってくれる。 ・医療処置などがある方も受け入れしてくれる。 ・在宅復帰だけではターミナルの方も受け入れ可能。 ・レスパイト的な利用も可能である。
老人保健施設(老健)の入所期間
基本的には在宅復帰を目指し3ヶ月から6ヶ月程度の目安でケアをおこなっています。しかし本人の意向・状態・在宅での環境(家族の支援や住宅環境など)を考慮し設定された期間内に退所しなければならないということはありません。老人保健施設で終の棲家として最後まで過ごされる入居者様もいらっしゃります。
※2020年2月に作成した記事の為、加算や費用は年度により変更があります。詳細は各事業所の最新版のホームページでご確認をお願いします