シニア世代の悩みというと切り口がたくさんありますが今回は、シニア世代自身の悩みをピックアップしてシニアの悩みランキングを作成しております。
第1位 認知症への恐れ(ボケないようしたい。)
多くの高齢者の方々は認知症にならないようにしたいと考えておられます。会話の中でもボケないようにしたいと話される方はたくさんいらっしゃり、認知症予防を図ることが100歳時代をうまく歩くためにも重要であると国を挙げて施策されております。
認知症にも種類があり、「アルツハイマー型」「レビー小体型」「脳血管性型」「前頭側頭型」はと4大認知症と言われております。この認知症に関してはそれぞれ要因があり生活の中で注意をしていくことで認知症予防を図っていくことができるのです。
認知症の種類・特徴について
認知症予防は(アルツハイマー型認知症や脳血管性認知症)、糖尿病や脳血管障害など生活習慣から引き起こされる病気との関連が強いとされており運動・社会的交流・栄養バランスの良い食事など総合的観点から予防を図っていく必要があります。
(認知症予防の具体的な方法)
第2位 介護問題
介護問題とはシニア世代が年を経ることによって要支援・要介護状態となり、介護が必要になる状態で引き起こされる問題です。問題はかなり多角的であり十人十色の介護問題が存在しております。
介護状態になると介護度は重要な要素であり、介護支援内容にも大きな違いがでてきます。極端な話、介護度が低く見積もられると生活が成り立たない場合もあります。
介護費用の増加
要介護状態になると介護費用もかかってきます。介護保険で支援は可能ですが毎月の費用が必要になります。介護保険は1か月の支給限度額が決まっておりそのなかでサービスを組み合わせて支援を行っていきます。区分は要支援~要介護5まで限度額が違います。区分別の自己負担限度額を確認し費用の目安を検討してみて下さい。
在宅サービスの支給限度基準額と自己負担限度額
区分 | 支給限度基準額 | 利用限度額 | 自己負担限度額 |
要支援1 | 5,032単位 | 50,320円 | 5,032円 |
要支援2 | 10,531単位 | 105,310円 | 10,531円 |
要介護1 | 16,765単位 | 167,650円 | 16,765円 |
要介護2 | 19,705単位 | 197,050円 | 19,705円 |
要介護3 | 27,048単位 | 270,480円 | 27,048円 |
要介護4 | 30,938単位 | 309,380円 | 30,938円 |
要介護5 | 36,217単位 | 362,170円 | 36,217円 |
家族の介護負担の増加
家族が介護を担う場合、肉体的・精神的な負担が大きくなります。また、仕事と介護の両立が難しいため、経済的な問題も生じます。
介護職員の不足
需要に対して介護職員の数が不足しており、地域によっては訪問介護が受けれないやケアマネージャーが不足しており他市のケアマネージャーが担当するなど介護職員の不足が問題視されています。
認知症対応
認知症の高齢者が増えており、適切なケアやサポートが必要とされています。認知症への理解と対応力が求められます。
第3位 病気の恐れ
歳を取ると病気の罹患率も高くなってきます。健康の意識が高い方でもある日突然、脳梗塞や狭心症など病気を発症することもよくある話です。また、シニア世代の会話は近所のあの人が病気になった健康診断で血糖値の数値が高かったなど病気に対しての意識は高くなっており病気へ恐れを悩みとして頂いてる方は多い様子です。下記の表は令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況からの死因の順位表となっております。日頃からの病状観察や定期的なかかりつけ医と相談が生活の質につながっていきます。
死因順位 | 死因 | 死亡数 |
1 | 悪性新生物(腫瘍) | 385787 |
2 | 心疾患( 高血圧性を除く) | 232879 |
3 | 老衰 | 179524 |
4 | 脳血管疾患 | 107473 |
5 | 肺炎 | 74002 |
6 | 誤嚥性肺炎 | 56068 |
7 | 不慮の事故 | 43357 |
8 | 腎不全 | 30740 |
9 | アルツハイマー病 | 24860 |
10 | 血管性及び詳細不明認知症 | 24360 |
出典:令和4年(2022)人口動態統計月報年計(概数)の概況より |
かかりつけ医の重要性について
高齢者にとって、かかりつけ医の存在は健康管理、病気の予防、精神的なサポート、家族との連携、緊急時の対応など、多方面で非常に重要です。信頼できるかかりつけ医を持つことで、高齢者は安心して生活を送ることができ、健康寿命の延伸にもつながります。これからの高齢化社会において、かかりつけ医の役割はますます重要性を増しています。
医療情報ネット(ナビイ)
医療情報ネット(ナビイ)は診療日や診療科目といった一般的な情報に加え、対応可能な疾患・治療内容、提供しているサービスなどさまざまな情報から、全国の医療機関を検索することのできるシステムです
第4位 自然災害(災害時の対処方法)
日本の65歳以上の者のいる世帯の現状は、「単独世帯」・「夫婦のみ世帯」が全体の過半数と調査が出ております。日本では自然災害が毎年起きておりニュースで報道されております。そんなニュースをみながらシニア世代の方々はどう対策すればいいのだろうと悩まれているです。
第5位 シニアマネー(介護費用・遺産相続・年金etc)
歳を取ると物欲が無くなりお金とは無縁になることはありません。シニア世代のならではのお金の問題がたくさん発生してきます。医療費・介護費用・年金・遺産相続等々、問題は山済みです。
第6位 趣味がない
シニア世代となり隠居生活になってくると趣味がないと話される方がいらっしゃります。認知症の原因のひとつに意欲低下や人との関りが無くなることで認知症を発症することがあります。今まで仕事一筋でバリバリと仕事をこなししっかりとされていた方が認知症になる方もいらっしゃります。シニア世代こそ趣味をもち社会との繋がりを持つ必要があります。(自分にあったシニアの趣味 ランキング)
第7位 今後の住居・住まいについて
シニア世代では単独世帯・夫婦のみの世帯が増え、病状悪化や介護状態になってくると老々介護を行っていく現状になります。「家族は自分たちのことで精一杯ですっわ。」「家族には迷惑を掛けたくない」などシニア世代ならではの想いや気遣いがこの悩みには隠れています。老後をどう生活していくかと検討した時、住居をどうしていくかということはとても重要な問題になっています。(高齢者住宅の種類について)
第8位 体力の低下
シニアになってくると今まで上がっていた階段が上がれなくなるや近所のスーパーまで出かけることがつらくなるなど体力が低下してきます。これらは高齢者特有のフレイルというわれるもので、簡単にお伝えすると「加齢により心身が老い衰えた状態」のことです。フレイルでの悩みは多くのシニア世代が直面する問題です。(自分で衰えチェック!フレイルチェック)
第9位 移動手段が無い(交通問題・移動手段)
近年、高齢者の交通事故問題から運転免許証の返納などが世間では推奨されておりますが、移動手段がなくなるといったシニア世代もたくさんいらっしゃいます。地域によっては公共の交通手段が無い方もいらっしゃりシニア世代の移動手段を考えていくかも問題になっております。
第10位 新しいサービスがわからない(スマホの使い方・電子マネー等)
近年、新しいサービスが次々に現れて若い世代の方でも理解するまで時間がかかっているのが現状です。その中で、スマートフォンや電子マネーなど日常使っていた物が変化しシニア世代も無理やり時代の変化に背中を押され、利用方法や使い方を四苦八苦しながら利用されておりストレスがかかっていると聞きます。(シニア便利サービスについて)