デイサービスや福祉施設でできる節分劇台本です。登場人物は4人(ナレーション含む)で、都会を舞台にした現代版桃太郎の鬼退治をモチーフにしています。テンポよく、笑いを誘う展開にしながらも、誰にでもわかりやすくしています。デイサービスや福祉施設での節分の時期のレクリエーションで活用してみて下さい。
節分劇台本:節分の鬼退治にきた令和の桃太郎!
令和の桃太郎(現代風)と鬼(ブラック企業)とおばちゃん(コテコテのおばちゃん)が絡むお話しです。ブラック企業の鬼が施設の職員をいじめているという設定でそこに桃太郎が鬼退治を目指しますが、今どきの若者でまだまだ未熟な部分がありそこをおばちゃんがお尻を叩いて鬼(ブラック企業)を豆まきで対峙する設定です。イメージを頭にいれあとは職員さんでアドリブで演じて頂ければ楽しく盛り上がると思います。
【登場人物】
- ナレーション(進行役)
- 桃太郎(現代の若者風)
- 鬼(都会の鬼、ちょっとコミカルなキャラ)
- オバちゃん(鬼退治を手伝うおばあちゃん)
節分劇台本とセリフ
節分劇登場シーン
ナレーション:昔々、あるところに、都会でタピオカミルクティーを飲んでる若者がいました。その名も、桃太郎!
(桃太郎が、カジュアルな格好でステージに登場。飲み物を手に持って、スマホをいじりながら歩く。)
桃太郎:(スマホを見ながら)いやー、なんか面白い事ないかな~。そうや最近噂の鬼退治をSNSで投稿したら俺も有名になるちゃうかな。どうしようかな?
ナレーション:そう、この桃太郎は、今どきの若者。鬼退治もみんなの話題になればいい、ちょちょいのちょいさと。あさい考えの若者でした。ところが、街(自分の事業所名前)には、ちょっとした困った鬼が出現していたのです。
鬼の登場シーン
(鬼が、スーツを着たビジネスマン風の姿で登場。頭にツノがあり、ちょっとダサいメガネをかけている。)
鬼:(登場しながら)フッフッフッ。今日も会社で残業させまくって、鬼のようなシフトを作ったぞ~!会社(事業所の名前)は忙しいってのを、みんなに教えてやるんだ!授業員を鬼の金棒で襲うふり「働け!休憩なしだ!明日もあさってもだ!」(職員は逃げていく。)
桃太郎:(鬼を見て)おっと、あれが噂の鬼か?働かせすぎてみんなを疲れさせる、ブラック鬼だな。ちょっとちょっとたおしてマスコミに写真を送ってやるぜ!でもなんかあったらどうしよう~そうだ!桃太郎のお供と言えばあれだよな!
ナレーション:桃太郎は、鬼を倒すために立ち上がりましたが、今どきの若者一人では心もとない。そこで、助っ人を呼ぶことにしました!
おばちゃん登場シーン
桃太郎:お~い!おばちゃん!頼む~たすけて!
(オバちゃんが登場。買い物袋を持っている。ヒョウ柄の服をきた元気なおばあちゃん風で、パワフル。)
オバちゃん:(手を振りながら)桃太郎ちゃん、何やってんの~!都会に来てまで鬼退治なんて、ほんまにもう、大変やね~。
桃太郎:(困り顔で)オバちゃん、鬼がブラック企業みたいなことして、みんなを苦しめてるんや。手伝ってくれる?
オバちゃん:もちろんやで~!オバちゃんに任せとき!(鬼に向かって)アンタ、そこの鬼!何してんの!
鬼退治のシーン
鬼:(焦りながら)な、なんだ、このオバちゃん!なんか強そうだぞ…!
オバちゃん:(鬼に向かって)アンタ、毎日毎日、仕事で人をこき使って、いい加減にしなさい!こんな時代やからって、鬼みたいなことしてたらあかんで!ほら、豆投げたるわ!
買い物袋から豆を取り出し高齢者の皆さんに豆を配る。
いくで~みんな!豆を投げろ~!
(オバちゃんが豆を取り出して、鬼に投げる。鬼がびっくりして逃げる。)
鬼:(豆を避けながら)や、やめろ~!鬼に豆は効くって本当だったのか!?ちょっと痛いぞ!
オバちゃん:(更に投げながら)そうやで!節分やから、豆撒いてアンタみたいな悪い奴を追い出すんや! 鬼は外~ みんな!もう一回なげて~
鬼:(逃げながら)もう無理だ~!○○(働いている事業所)に住むのはやめよう!田舎でのんびりする方がいいかも…(舞台から逃げ出す)
ナレーション:こうして、オバちゃんの豆攻撃で鬼は撃退され、○○会社(働いている事業所名)に平和が戻りました!現代の桃太郎も、これでマスメディアにのせる写真が必要だからみんなで近年撮影だ!
桃太郎:(スマホを見ながら)よし、この投稿はバズるやろ。みんな、いいねしてな~!
オバちゃん:(満足そうに)やっぱり、豆の力は最強やね~!
ナレーション:こうして、現代の鬼退治は無事成功。都会の人々は、再び平和な日常を取り戻しましたとさ。めでたし、めでたし!
(フィナーレ:全員で観客に向かって手を振る)
全員で豆をなげる
鬼は外~!福は内~!ありがとうございました~!
(幕が閉じる)
この台本は、15分程度のコミカルでテンポの良い劇として楽しめる内容になっています。節分の豆撒きや、現代の若者やオバちゃんキャラを交えて、笑いを誘う場面がたくさん盛り込んでいます職員さんのアドリブを活かしながら劇を進行してみて下さい。