ケアハウス(軽費老人ホーム)ってどんなところ?
●軽費老人ホーム・ケアハウスは、無料又は低額な料金で、高齢者を入所させ、食事の提供その他日常生活上必要な便宜を供与することを目的とする施設です。(老人福祉法第二十条の六)要介護認定を受けた方でも入居はできます。
●施設内で包括的に介護を提供する「特定施設入居者生活介護」の指定を受け、運営されているケアハウスもあります。(介護保険法第8条11項)
●介護保険法上、軽費老人ホームは“居宅”であることから、施設内で介護サービス事業者と個別に契約することにより、介護サービスの提供を受けることが可能です。(介護保険法第8条2項等)
ケアハウスの種類は主に、ケアハウス(一般型・介護型)軽費老人ホームA型・B型、に分けられます。
軽費老人ホーム(ケアハウス、軽費A型、軽費B型、都市型軽費老人ホームの総称)は老
人福祉法に規定された低所得高齢者向けの住まいである。時代に応じて施設類型は拡大して
きたが、在宅で生活が困難な高齢者、あるいは在宅生活に不安のある低所得者高齢者の居住
支援(住まい)と日常生活支援を提供する福祉施設として現在においても重要な役割を果た
している。
ケアハウス(軽費老人ホーム)の対象者・入居条件
(A型) | 収入が一定程度以下で身寄りのない者又は家庭の事情等によって家族との同居が困難な者を対象。 |
(B型) | 家庭環境、住宅事情等の理由により居宅において生活することが困難な者を対象(自炊が原則)。 |
(ケアハウス) | 自炊ができない程度の身体機能の低下等が認められ、又は高齢等のため独立して生活するには不安が認められる者で家族による援助を受けることが困難な者を対象。 |
- 入居条件
- 軽費老人ホームA型・B型…60歳以上、所得が月34万未満
- ケアハウス・自立型…60歳以上
- ケアハウス・介護型…65歳以上、要介護度1~2
ケアハウスという施設について
ケアハウスは地方自治体や社会福祉法人などが運営する施設で入居者様の食事や入浴などの日常生活上の支援や、機能訓練などを提供してくれます。ケアハウスには自立型と介護型が設立されております。
ケアハウスの費用とは
ケアハウスの初期費用は数十万~数百万円、月額費用はおよそ7~20万円です。
サービス提供費の助成制度があり、「自立」と「介護型」で費用に差があります。
※費用については目安です。個人の介護度や施設の加算などによって変動はあります。
・ケアハウスの月額費用は自立型も介護型も同じ
・有料老人ホームと比べると費用が安い
・ケアハウス自立型は初期費用が安い
・ケアハウスの介護型は初期費用が高くつくことがある。
ケアハウスのサービス・特徴について
・食事の提供
・緊急時の対応
・在宅サービスを使ての支援(デイサービス・ヘルパー等)必要な分のみ
・介護度が重度がすると退所しなければならない。
・食事の提供
・緊急時の対応
・施設の職員が直接介護サービスを提供
・介護が重度化しても最後まで看取って頂ける。
ケアハウスの入居時期・
ケアハウスの月額料金の安いことやプライバシーが守られる個室タイプの施設ということで、ケアハウスは人気です。そのため、即入居は難しいと考えておいて下さい。入居希望者が多く、入居までの待ち期間はあります。家族や本人様と相談し一度見学を行いその後、入居申し込みを行い2~3ヶ月程度は待つ可能性はあると考えておいて下さい。
軽費老人ホームA型・B型とは?
軽費老人ホームA型・B型は身よりのいない独居高齢者、もしくは家族からの支援を受けられない高齢者を対象とします。A型・B型共に要介護者は入居の対象外となっております。
身よりのいない独居高齢者、もしくは家族からの支援を受けられない高齢者を対象とし 食事提供サービスを受けることができる。
身よりのいない独居高齢者、もしくは家族からの支援を受けられない高齢者を対象とし 自炊を行う必要がある。
ケアハウスの種類ごとの運営基準
ケアハウスの種類 | 軽費老人ホーム A型 | 軽費老人ホーム B型 | ケアハウス(自立型) | ケアハウス(介護型)特定施設入居者生活介護) |
根拠法 | (老福)第20条の6 (軽費附則)第2条 1項2号 | (老福)第20条の6 (軽費附則)第2条 1項2号 | (老福)第20条の6 | (老福)第20条の6 (介保)第8条11項 |
特徴 | 低所得高齢者のための住まい(外部の介護サービスを利用可能) | 自炊ができる低所得高齢者のための住まい(外部の介護サービスを利用可能) | 低所得高齢者のための住まい(外部の介護サービスを利用可能) | 包括的な介護サービス(特定施設入居者生活介護)が必要な低所得 高齢者のための住まい |
定義 | 無料又は低額な料金で食事の提供(B型は自炊) その他日常生活上必要な便宜を供与することを目的とする施設 | (特定施設)要介護者について、当該特定施設が提供するサービス の内容、これを担当する者が要介護高齢者の健康上の問題点や解決すべき課題等を定めた計画に基づき行われる入浴、排せつ、食事等の介護や、機能訓練及び療養上の世話等を行う施設。 | ||
運営主体 | ・地方公共団体 ・社会福祉法人 ・知事認可を受けた法人 | |||
対象者 | 高齢等のため独立して生活するには不安 が認められる者(要支援・要介護高齢者も入居可能) | 身体機能等の低下等が認められる者(自炊ができない程度の身体機能等の低下等が認められる者を除く) 又は高齢等のため独立して生活するには不安が認められる者(要支援・要介護高齢者も入居可能) | 身体機能の低下等により自立した日常生活を営むことについて不安があると認められる者であって、家族による援助を受けることが困難なもの(要支援・要介護高齢者も入居可能) | 要支援・要介護高齢者 |
1人あたり面積 | 6.6 ㎡ | 16.5 ㎡ | 14.85㎡(二人 31.9㎡) | – |
1人あたり面積(ユニット | 24.8 ㎡ | 13.2㎡(二人 23.45㎡) | – | |
生活相談員 | 170:1(主任1) | – | 120:1 | 100:1 |
介護・看護 | 80:4 | – | 30:1 | 3:1 |
看護 | 130:1 | – | – | 30:1 |
栄養士 | 1以上 | – | 1以上 | – |
機能訓練指導員 | – | – | – | 1以上 |
介護支援専門員 | – | – | – | (計画作成担当者1以上) |
ケアハウスごとに運営基準が違い専門職の配置区分も違ってきます。基本運営基準に基づいた介護士や看護師の配置は決まっています。施設によってはそれ以上の配置で対応することもありますので入居する際は、職員の体制などを確認すると施設側の対応なども想定することができます。
まとめ ケアハウス(軽費老人ホーム)について
軽費老人ホーム(A型・B型・ケアハウス)は介護保険上は「居宅」つまりは住んでいる家の扱いになる。
軽費老人ホーム費用について
軽費A型 | 6~17万円程度(食事代込み、利用者の収入よって異なる) |
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軽費B型 | 3~4万円程度(食事代を含む生活費はすべて実費) |
ケアハウス | 6~17万円程度(食事代込み、利用者の収入や介護は外部サービスを利用料によって違いがでる。) |
今後A型、B型を改築する際、軽費老人ホームの新築などはケアハウスに統一していく形になる。
※2020年2月に作成した記事の為、加算や費用は年度により変更があります。詳細は各事業所の最新版のホームページでご確認をお願いします